
滅菌ガスシステムは、当初、環境滅菌法として開発された経緯から、 法規制(環境規制も含む)にも抵触しない、EOG、ホルマリン燻蒸 殺菌を始めとする従来法の問題点を解決した手法であり、高い滅菌 効果と安全性を兼備えたシステムです。
< 概要 >
・ 本装置は、メタノールを原料に中間体ラジカル性の 複合ガスを発生させます。通常(液相も含む)の殺滅菌 法が酸化反応であるのに対して、滅菌ガスは脱水素反応 です。脱水素反応は、酸化反応とは違い対象物(精密 機器等)に損傷を与えません。
・ 微量のメタノールの原料10cc/m2(EOGは 7000cc/m2)だけで、EOGの数倍の滅菌効果、DNA もほぼ単分子で分解可能です。閉空間をある温湿度域 に管理することにより、玉突き状態でラジカル物質が 発生し続けるためです。故に極少量のメタノールでも 滅菌が可能な、ガス成分と気相環境条件をマッチング した滅菌法です。
・ 特定物質障害予防法(特化則)が改正され、ホルムア ルデヒドがEOG同様に特定第2類に位置付けられ、 平成20年3月1日より施工、1年の猶予期間の後 に、EOGとほぼ同じ管理対応が義務化されます。 滅菌ガスは特化則に抵触しません。
< 特徴 >
コンピューター、精密分析装置をはじめ、大型機器の滅菌もできる唯一の滅菌システム
・ 高い滅菌効果(滅菌レベルまで容易に)
DNAを単分子で分解。ウイルスフリー、ゲノムフリーを初めて実現
・ 疥癬を死滅
高温乾燥により仮死状態の疥癬等も死滅
・ 高いガス浸透性
常圧で滅菌対称物の内部まで滅菌可能
・ 腐食がない
精密機器の滅菌を初めて可能に
・ 残留がない
滅菌対象物にガスやその生成物の残留毒性の心配がなく安心して行える
・ 排ガスが安心
滅菌ガスは水と炭酸ガスに分解され、また新たな生成物ができないため、環境に対しても安心